模擬骨の材質について
それぞれのモデルは標準的な整形外科用の手術器具で切断、刳出し、穿孔などができるように設計されています。本物の標本に比べ演習後の処理が最小限で済み、同一条件下での実習、演習を可能にします。
ソリッドフォーム(SF)Solid Foam
ソリッドフォームは全体が均一の硬質発泡素材でできています。
一般的には、外部固定術、内固定術、関節全置術演習などに使用されます。
フォームコーティカルシェル(FC)Foam Cortical Shell
フォームコーティカルシェルの外皮質は硬質の発泡素材でできており、遠位端と近位端の内部は海綿骨材料です。これらのモデルはプラスティックコーティカルシェルに比べ価格も安価で、穿孔や切断が容易にできます。
一般的には、全関節置換術、内固定術、一般的な整形外科手技演習などに使用されます。
参考動画:
YouTube 「Sawbones Materials Guide: Foam Cortical Shell」
プラスチックコーティカルシェル(PCS)Plastic Cortical Shell
プラスチックコーティカルシェルの外皮質は堅いプラスチック製素材でできており、遠位端と近位端の内部は海綿骨材料です。これらのモデルは耐久性があるので皮質骨用のスクリューの用途に適しています。また、X線に対し不透過性であるため主に規準点として使用されます。
一般的には、髄内釘設置、内固定術、製品展示、整形外科手技演習などに使用されます。
参考動画:
YouTube 「Sawbones Materials Guide: Plastic Cortical Shell」
トランスペアレントプラスチックコーティカルシェル(TC)
Transparent Plastic Cortical Shell
トランスペアレントプラスチックコーティカルシェルの外皮質は透明の硬質のプラスチックでできており、遠位端と近位端の内部は海綿骨材料です。内部には髄腔があります。これらのモデルは耐久性があるため皮質骨用のスクリュー用途に適しています。また、髄内釘法においてロッキングスクリューのどこが限界点化を視覚化します。
一般的には、髄内釘法、内固定術、製品展示などに使用されます。
コンポジットボーン(CB)Composite Bone
人の生体骨と近似した形状と力学的強度特性が要求される際は、コンポジットボーンをご利用ください。コンポジットボーンは生体力学の代替試験用に開発された複合材料骨です。
コンポジットボーンは外部が皮質骨(cortical bone)、内部が海綿骨(Cancellous Bone)に近似させた材料で複合的に構成され、全体として人の生体骨と近似した形状と力学的強度特性が再現されるように設計されています。今まで生体の 骨では実現することが難しかった同一条件下における繰り返し試験が行えるようになります。